歴史

世界に向けて人類の平和を願い

平和記念公園は、旧太田川(本川)が元安川と分岐する三角州の最上流部に位置し、原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を祈念して開設された都市公園です。
この場所は、江戸時代から昭和初期に至るまで広島市の中心的な繁華街でしたが、昭和20年(1945年)8月6日に人類史上初めて落とされた一発の原子爆弾により、一瞬のうちに破壊されました。
被爆後、昭和24年(1949年)8月6日に公布された「広島平和記念都市建設法」に基づき、爆心地周辺を恒久平和の象徴の地として整備するため、昭和25年(1950年)から平和記念公園及び施設の建設が進められ、昭和30年(1955年)に完成しました。
公園内には、原爆ドーム、広島平和記念資料館、平和の願いを込めて設置された数々のモニュメント、被爆したアオギリなどがあります。

施設

主な公園施設

原爆ドーム

原爆投下の悲惨さを伝え、恒久平和を訴える広島の象徴

核兵器による惨状をそのままの形で伝える世界で唯一の建造物であることや、核兵器廃絶と恒久平和の大切さを訴える、他に例をみない平和記念碑であることより、1996年12月に世界遺産に登録されました。「二度と同じような悲劇が起こらないように」との戒めや願いをこめ「負の世界遺産」と呼ばれています。

平和の鐘

核兵器全廃と恒久平和を伝える

平和記念公園内には「平和の鐘」が3つあり、いずれも核兵器全廃と恒久平和を世界に伝えるために作られたものです。
1つは、毎年8月6日の広島平和記念式典で鳴らされる鐘、2つめが、毎朝8時15分に鳴らされる鐘、そして3つめは、平和公園を訪れた方のために常設されており、自由につくことができる鐘です。
この鐘は、人間国宝である鋳金作家の香取正彦氏が作成したもの。
鐘の表面には、国境のない世界地図が浮き彫りにされ、「世界は一つ」を象徴しています。
撞座(つきざ)という鐘をつく部分は、原水爆禁止の思いをこめて原子力マークになっており、反対側には、鐘をつく人の己の心を映しだすための鏡が入っています。

原爆の子の像(千羽鶴の塔)

世界中の人々から祈りが込められた折り鶴

2歳の時に被爆し、10年後に白血病を発病して亡くなった佐々木禎子さんと、原爆で犠牲となった全ての子どもたちに捧げるために建てられた碑。年間を通じて、世界中の人々からたくさんの折り鶴が捧げられていることから、「千羽鶴の塔」とも呼ばれています。
頂上には折り鶴をもつ少女、そして側面左右の二体は少年と少女で、明るい希望を象徴しています。

平和の灯(ともしび)

地球上から核兵器がなくなる日まで燃え続ける灯

平和の池の北端にある、昭和39年(1964年)8月1日に点火された「平和の灯」。水を求めてやまなかった犠牲者を慰めるとともに、地球上からの核兵器の廃絶と世界恒久平和を求め点火されました。
灯の台座は、核廃絶を願って両手首をあわせ、手のひらを空に向かって広げるような形をイメージしたもの。

原爆死没者慰霊碑

原爆死没者の名前を記帳した名簿を納める慰霊碑

平和都市として再建することを念願し、建立された慰霊碑。
石室には亡くなった原爆被爆者の名前を記帳した名簿が納められており、犠牲者の霊を雨露から守りたいという思いから、屋根の部分は埴輪の家形にデザインされています。
石室の正面には「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」という言葉が刻まれ、この碑の前で祈る人が後を絶ちません。

建物

公園内の主な建物

広島平和記念資料館(本館)

【建築の特徴】
本館は2006年(平成18年)7月5日、わが国の戦後建築物としては初めて、国の重要文化財に指定されました。この建物は、丹下健三が設計し、国際的に高い評価を受けた最初の戦後建築であり、同氏の出発点となった作品です。

広島平和記念資料館(東館)

【建築の特徴】
1955年(昭和30年)に開館した「広島平和記念館」を改築し、1994年(平成6年)6月に、「広島平和記念資料館(東館)」として開館しました。
その後、2014年(平成26年)3月からリニューアル工事を行い、2017年(平成29年)4月にリニューアルオープンしました。
東館は、主役である本館に対して、脇役の関係を持っており、本館に対して控えめなデザインで設計されました。また、東館は、本館と渡り廊下で連絡されており、本館を中心にして、国際会議場と左右対称となっています。ゲートとしての本館に対して、東館は地上部分の柱、梁を石貼とし、同じ石貼の自立壁で囲った、やや重厚な建築にして対比させた設計になっています。

展示・催し物

常設展示は、東館3階「導入展示」、本館「被爆の実相」・「ギャラリー」、東館3階「核兵器の危険性」、東館2階「広島の歩み」という順路でご覧いただきます。
本館では、被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真や絵などの資料を展示し、1945年(昭和20年)8月6日に広島で何が起こったのかを伝えます。
東館には、核兵器の危険性や被爆前後の広島の歴史について展示しているほか、被爆者証言ビデオを自由に視聴できるコーナーもあります。
常設展以外にも、東館の1階の企画展示室と地下1階の特別展示室で期間限定の企画展示を行っています。

交通アクセス

広島空港から広島平和記念公園への行き方

広島空港からリムジンバスで広島バスセンターに向かい、そこから広島平和記念公園までの行き方を説明します。

リムジンバス⇒広島バスセンター

広島空港に着いたら、広島バスセンターに向けてリムジンバスが出ているのでそれに乗ります。
1F正面の各方面行きバスのりばからご乗車ください。

空港内の券売機で乗車券を購入して1番バス乗り場で乗車します。


広島バスセンターまでの所要時間は約70分。
料金は片道大人1,340円です。


広島バスセンター⇒広島平和記念公園